煉獄脱出をやり遂げたメリオダスとバン。
現世へと戻る直前でメリオダスが魔神王に捕まり、真の魔力を発揮することで撃退には成功しますが、2人はバラバラで戻ることに。
そこから場面は、現世のマエル覚醒直前まで遡ります。
メリオダスと戒言が融合する際に生じた暗黒領域。
マーリンやリュドシエルたちは力を合わせてキャメロット城に侵入し、メリオダスを元に戻すことを試みます。
するとそこには、ゼルドリスと最上位魔神たちが待ち受けているのでした。
七つの大罪【35巻】のあらすじ!
リュドシエル・マーリン・エスカノールは、ゼルドリス・キューザック・チャンドラーと相まみえます。
キューザックもチャンドラーも闘級16万を超える強敵ですが、マーリンたちには今、闘級20万1000のリュドシエルがついているのです。
その力は、魔界屈指の剣速を誇るゼルドリスを相手に打ち合いをしても互角かやや上なのでした。
そこでゼルドリスは本来の魔力を解放。
メリオダスに耳打ちされた「ゲルダは生きている」という言葉を胸に、ゼルドリスはリュドシエルら全員を邪魔者とみなし「凶星雲(オミノス・ネビュラ)」で意のままに操ります。
マーリンらは攻撃を受けてそれぞれ負傷してしまいますが、そんな中でついにエスカノールの「天上天下唯我独尊(ザ・ワン)」が発動…!
「凶星雲」の影響を受けず、自分の足でゼルドリスの元へ向かっていきます。
メリオダスすら圧倒したというこの能力なら、ゼルドリスに対抗することも可能なのかもしれない。
たった一分のチャンスに賭けて、エスカノールは単身でゼルドリスに立ち向かうのでした。
七つの大罪【35巻】のネタバレ/感想!
ゼルドリスの「凶星雲(オミノス・ネビュラ)」が炸裂!
ゼルドリス本来の魔力「凶星雲」は、彼を中心に強烈な吸引力を持つ力場を発生させます。
生物のみに対して有効となり、防御不能で正体不明の攻撃が襲ってきます。
これに加えて魔力「魔神王」により、ゼルドリスには一切の攻撃魔力が通用しません。
物理攻撃も魔力攻撃も与えられず、一方的な攻撃を受けるだけ。
その正体は、極限の集中状態で自身の闇を高速で回転させ、渦を生み出すことで周囲の生物を猛烈に引き寄せるという技。
そして間合いに入ったあらゆるものを、回避不可能の神速の斬撃で斬り散らすというものでした。
「全反応(フルリファクト)」とマーリンが呼ぶその力は、リュドシエルの「閃光」すら凌駕します。
さすがメリオダスの弟であるだけに、彼本来の魔力も恐ろしいものです。
「天上天下唯我独尊(ザ・ワン)」がゼルドリスたちに猛威を振るう!
エスカノールの圧倒的な力に、さすがのゼルドリスも押されてしまいます。
この魔神族と女神族の因縁の争いで、人間である貴様が己の命を懸け戦う理由とはなんだ?とゼルドリスは問います。
それに「全ては友のため」と迷いなく即答するエスカノール。
ついには「凶星雲」の強制解除に成功し、ゼルドリスの胸を貫かんと、一撃を食らわせます。
しかし、その力の正体がマエルの「太陽(サンシャイン)」の恩寵であることを見抜いたキューザックとチャンドラー。
チャンドラーの「暗夜の帳(ダークネス)」で夜を呼び寄せ、エスカノールの弱体化に成功するのでした。
あわやあと一歩のところで、チャンドラーに阻まれてしまったのが残念でしたが、やはりエスカノールの「天上天下唯我独尊」は最強ですね!
バンの手でついにエレインが…!
瀕死のエレインを救いにきたかのようにやって来たバン。
エレインがバンの腕の中で息絶えたかと思いきや、煉獄で習得した魔力「贈与(ギフト)」によって、生命の泉の力をエレインに吹き込みました。
これによってバンは永遠の命と引き換えに、エレインを復活させることに成功!
バンの永らくの念願がついに果たされた瞬間です…!
激しい戦いの中で、バンの「いつか」が叶い、2人の幸せいっぱいの笑顔見られたのは嬉しいですね。
これによってバンは不死の能力を失ってしまったわけですが、それよりも遥かに大切で得難きものを手に入れた今、バンを心配する必要はないでしょう。
この戦いを無事に生き延びて、エレインとの楽しい生活をスタートさせて欲しいものです。
七つの大罪【35巻】のまとめ!
メリオダスの状況をよそに繰り広げられる、人間の力を遥かに超越した実力者同士の戦いがひたすらアツいです。
それぞれの見せ場があり、どの場面を切り取ってもかっこいいですね。
リュドシエルの華麗な戦いぶり、エスカノールの短時間ながら圧倒的な強者ぶり、ゼルドリスの魔神王の代行者にふさわしいすさまじさも見どころですが、何より最上位魔神すら翻弄する、マーリンの反則的な強さが最高です。
大事な局面でついにゴウセルの禁呪が解かれ、マエルの認識改変が戻り、キューザックとチャンドラーに大きな変化が訪れましたが、果たしてマーリンたちに勝機は訪れるのでしょうか…!?