前回、功太の同僚の婦警から「あの事件のことを知らないのか?」と聞かれたカコ。
何も知らない様子のカコをみた婦警は驚きます。驚く婦警をみたカコは、あの事件とはなんなのかと、再び功太の謎が気になり始めます。
翌日、カコは功太の家に行きます。
前日怒っていた功太は、いつも通りに戻っていました。しかし気になるカコは、直接功太に尋ねます。
それに対して功太は、「あの事件ってなに?どの事件のことを言ってんの?」と、冷たく答えカコを突き放します。
その功太の姿をみたカコは、”触れられたくないみたいな?”と、また悩みます。その時、功太の家に突然の訪問者が。それは、功太の姉でした。功太の姉はなぜ急に尋ねてきたのか。功太の過去にいったい何があったのか。
PとJK【3巻】のあらすじ/ネタバレ!
功太の姉に会い、カコの気持ちに変化が。
突然現れた功太の姉に、功太の昔の写真をみせてもらいます。高校時代の功太をみれたカコは喜び、写真を携帯の待ち受けにします。その後、急に姉に連れ出された2人。案内された場所は、ウェディングサロンでした。直前にカコから、結婚式の予定がまだ全く決まっていないのを聞き、姉が秘密でドレスの試着の予約を入れたのです。ドレスを着たカコをみて、功太は照れた表情を浮かべます。
「卒業したら 式を挙げよう」
功太はカコに言います。それを聞いたカコは喜びます。
その日、そのまま帰るという姉。別れ際、カコに
「いろいろ面倒な男だけど 功太のこと守ってやってね。ほんとはそんなに大人じゃないからさ」
そう話して、帰っていきました。
功太の姉の言葉を聞いたカコは、考え直し、功太に無理に過去のことは話さなくていいと伝えます。
功太の過去があきらかに!
話さなくていいと言われた功太でしたが、
「ごめん 君を信用できないとかそういうわけじゃない 俺の問題なんだ」
そう、ついに、あの事件の真相を話始めるのです。
功太の父は、警察官。母は功太が5歳の時になくなり、仕事で忙しい父に代わり姉が母親役をしていました。父はほとんど家おらず、お互い少しずつ避けるようになっていきます。そして、姉の就職。2人の関係をとりもつ姉がいなくなり、仕事で自宅にいない父と功太の溝は、更に深まります。
そんなある日、学校で喧嘩をした功太に、父が説教をします。父親に愛されていないと感じている功太は、説教だけする父親に対し、反発して家を飛び出すのです。素直になれない功太は、夜の街をふらふら歩いていると、仕事中の父をみかけます。
“なんだまた仕事か”
そう思って歩き出した功太に、父が何かを叫びますが、音楽をきいている功太には届きません。功太は、また説教だと思い無視をしていると、目の前にナイフをもった人が現れます。驚きのあまり立ち尽くし功太。ナイフを振りかざされた時、間に飛び入ったのは父でした。父はケガを負い、そのまま帰らぬ人に。
自分のせいで父が亡くなったと、功太は落ち込みます。そんな時姉から、父の子供たちへの本当の思いを聞かされるのです。そこから功太は更生し、今に至るのでした。
「君が俺をかばってケガをしたとき 倒れていく姿が あの時の親父と重なった。きのうの大神のことだってそうだ ただ俺が怖かっただけだ。もう一生会えなくなる気がして」
そんな功太にカコは、ずっとそばにいると伝えたのでした。
カコと功太の関係が、大神にバレる!?
季節は夏になり、授業でプールが始まりました。プール開き初日、カコと大神は2人で見学をします。カコの彼氏のことが気になっていたカコが大神は、カコに聞きます。
「彼氏とうまくいってんのかよっ」
「うん!仲良しですよ」
それを聞いた大神は、少し切ない表情を浮かべます。
その日、事件が起こります。プール中、カコのクラスの人たちの財布がなくなります。授業中に、一人教室に行ったカコが、クラスから疑われます。三門が警察に通報し、到着したのは功太でした。クラスの生徒が、カコが怪しいと功太に言います。それを聞いた大神は、カコを庇い、自分が犯人だと言います。結局、功太ら警察の捜査で犯人は捕まりますが、大神が庇ったことについて、カコは言います。
「こんなことされてもうれしくないよ‼罪滅ぼしみたいなことしないで 普通に友達になってよ」
そういわれた大神は、罪悪感だけではなく、カコのことを好きになっていることに気づきます。
その後、大神は偶然、カコの携帯の待ち受けをみてしまいます。待ち受けを功太の高校時代の写真にしていたカコは焦りますが、大神は写真をみても気づきませんでした。
季節は変わり、カコの高校の文化祭が始まります。大神は学校を休みがちになります。本番当日、カコの希望で功太は無理やり学生服に仮装させられます。その姿をみた大神は、カコの携帯の待ち受けを思い出します。
はたして大神は、カコを功太の関係に気づいてしまったのか?
PとJK【3巻】の感想/考察!
功太が、出会ってすぐのカコに早々プロポーズしたのは、お父さんとのカコがあったからなんでしょうね。この巻を読んで、納得しました。功太のもう2度と、大事な人にいなくなって欲しくないと思う気持ちが伝わってきます。
さて大神ですが、何やらわけありの不良のような雰囲気やこじれちゃってる感じが、功太からしたら昔の自分と重なるところがあるのではないでしょうか?
文化祭前、学校を休み続けたことについても、担任がいろいろ事情があるような言い方をしていたので、大神はただの不良ってわけではないような気もします。そのあたりも今後も展開に関係してくるのかもしれません。
それにしても、最後のシーンですが、大神はかなりの確率で、功太とカコの関係に気づいたような気がします。ただし、まさか結婚してるとは思わないでしょうから、恋人関係と思ったかな?警察に不信感しかない大神なので、今後功太に対してどんな対応をとるのか、気になるところです。
PとJK【3巻】のまとめ
この巻では、今までヒーローのようでしかなかった功太の少し暗い過去の部分がみれて、より一層功太がカッコよくみえてきました。それにしても、カコは愛されてるなーと私は思います。不安になる必要なんか全然ないのに!
それにしても大神は、なんて不器用なんだ。カコを好きな気持ちをどう表現していいかわからないでしょうね。でもカコはもう結婚してしまっているし、それを知ったとき大丈夫かな?
そしてこの2人、結婚した今もキスさえしたことがない仲なわけですが、少しは発展していくのかな?いい雰囲気になるたびに功太の仕事やら、カコのお父さんなど邪魔が入ってしまい、残念です。2人には幸せになってもらいたいな。2人の発展も今後期待してます。